【87日間の本音】フリーランスエンジニアがマンスリーマンションに住んでみた|ユニオンマンスリー高輪泉岳寺レビュー

ホテル暮らし・レビュー

フリーランスのエンジニアがマンスリーマンションに87日間住んでみた体験記。東京でマンスリーマンションを検討しているフリーランスに向けて、2025年10月2日〜12月27日のリアルをそのまま書く。

結論から言うと、マンスリーマンションはフリーランスの選択肢として「アリ」だ。ただしコスパを重視する人には向いていない。築32年のユニットバス物件に月13万円払うのが合理的かどうか、87日間住んでみてはっきり判断が出た。良い点も悪い点も包み隠さず書くので、マンスリーを検討している人は参考にしてほしい。

僕はフリーランスエンジニアで、ホテル暮らしも経験済み。その延長線でマンスリーマンションを試した。ワーケーション完全ガイド

基本情報

物件名ユニオンマンスリー高輪泉岳寺2(ヴィラージュ高輪)306号室
運営ユニオンマンスリー(ユーアンドアールホテルマネジメント株式会社)
住所東京都港区高輪2-1-61
滞在期間2025年10月2日〜12月27日(87日間)
最寄り駅都営浅草線 泉岳寺駅 徒歩6分 / 白金高輪駅 徒歩9分 / 高輪ゲートウェイ駅 徒歩12分
間取り1R(約19〜20㎡)
築年数1994年(RC造)
設備ユニットバス・室内洗濯機・エアコン・オートロック
家具家電ベッド・冷蔵庫・電子レンジ・ケトル・TV・掃除機・机・椅子
水道光熱費込み
敷金礼金なし
Wi-Fiなし(有料オプション)
費用合計401,680円(1日あたり約4,616円)
金額内訳
10月(30日)148,600円賃料+清掃費14,300円+鍵配送1,100円(初期費用込み)
11月(30日)133,200円賃料114,000円+共益費19,200円
12月(27日)119,880円日割り4,440円×27日

物件の詳細・写真はユニオンマンスリー公式サイトで確認できます。

マンスリーマンションを比較して探したい場合は、ポータルサイトを使うのが便利だ。
goodroom サブスくらしでマンスリー・ホテル暮らしを探す

総合評価

評価軸スコアコメント
通信環境(テザリング込み)★★★☆☆都心5G非対応エリアで4G止まり。有線ポートなし
デスク・作業環境★★☆☆☆机幅が細く、モバイルモニター+PCで余裕なし
生活設備(キッチン重視)★★★★☆キッチン付きは大きなアドバンテージ。87日間ほぼ自炊できた
コスパ★★☆☆☆築32年の1Rユニットバスで月13万円はかなり高い
宿泊快適性★★☆☆☆ユニットバスの匂いがきつく毎朝消臭剤が必要だった

なぜマンスリーマンションにしたのか

2025年3月にフリーランスエンジニアに転向して、しばらくは埼玉の賃貸に住んでいた。ホテル暮らしは平日5日間だけ試した程度で、本格的な中長期滞在はこれが初めてだった。APAホテル六本木SIXで5日間ノマド生活してみた

マンスリーマンションを選んだきっかけは、案件先のオフィス移転の話が出たことだ。通勤時間が大きく変わるわけではなかったが、フリーランスという立場で「外的要因で職場の場所が変わる」ことへの懸念が大きかった。オフィス移転もそうだし、そもそも案件の契約が終われば次の現場がどこになるかわからない。

じゃあ都心に引っ越せばいいかというと、フリーランスはそう簡単にはいかない。2年縛りの賃貸を契約するのはリスクが高い。途中解約になれば違約金が発生するし、次の職場に通えない部屋に残り続けるのも無駄だ。

そこで「短期前提で始められる、かつキャンセルコストが低い」マンスリーマンションが選択肢に浮かんだ。品川勤務に対して泉岳寺は電車一駅という立地も決め手になった。

ちなみに、フリーランス界隈でよく話題になる「マンスリーマンションは住民票が移せない」問題だが、僕にとっては実質的な障壁にならなかった。住民票は実家(都内)に置いたまま87日間滞在した。フリーランスの場合、実家を住所として維持したまま拠点を動かしている人は多い。銀行口座・クレジットカード・確定申告の住所と、実際に寝ている場所が違う状態にはなるが、短期滞在の範囲であれば実務上の支障はほとんどなかった。住民票が動かせないことに過度に不安を感じる必要はないと思っている。

仕事環境の実態

ノートPCとモバイルモニターを並べたデスク作業環境
モバイルモニターがあれば、狭いデスクでもデュアルディスプレイで作業できる(イメージ)

Wi-Fi・通信環境

この物件はWi-Fiが有料オプションだ。月額でいくらかかるかは入居時に確認できるが、今回は楽天モバイルのテザリングで対応することにした。

ここで誤算があった。高輪エリアでは5Gが全く入らず、4Gどまりだった。以前埼玉で楽天モバイルを使っていたときは5Gが使えていたので、エリアによって体感速度がかなり変わることを改めて実感した。

実際の使い心地として、コーディング作業・テキストベースのやり取り・GitHubへのプッシュ程度であれば問題なく動いた。ただし大容量ファイルの転送やビデオ会議が複数重なる場面では、若干のラグを感じた。致命的ではないが、快適とも言えない。

仕事の内容によってはテザリングだけでは心許ない場面が出てくる。安定した通信が必要なら、Wi-Fiオプションを追加することをすすめる。

Wi-Fiがないマンスリーで安定した通信を確保したいなら、楽天モバイルの無制限プランをテザリング用に使うのが今のところコスパが一番いい。楽天モバイルをフリーランスの仕事で4年以上使ってみた詳しいレビューはこちらの記事にまとめている。

デスク・作業環境

備え付けの机は幅が細い。公式サイトの写真でも確認できるが、ノートPCを広げてキーボードとマウスを置いたら、それだけでほぼいっぱいになる。大きな外付けモニターを置こうとすると、キーボードの置き場がなくなる。

僕はモバイルモニター(INNOVIEW 15.6インチ FHD)を導入して対応した。これが正解だった。モバイルモニターならコンパクトなので狭いデスクでもデュアルディスプレイ環境が作れるし、マンスリーが終わった後もホテルや次の拠点でそのまま使える。物件の設備に縛られない「汎用的な装備」を持つことの大切さをこの87日間で改めて感じた。

僕が実際に使っているのはINNOVIEWの15.6インチモバイルモニター(FHD 1920×1080)。軽くて持ち運びやすく、USB-C一本で接続できる。マンスリー・ホテルどちらでも使える、定住しないフリーランスには必須の装備だと思う。
楽天市場でINNOVIEW モバイルモニターを探す

椅子は普通の感じの椅子。長時間座り続けると腰への影響が出てくる。3ヶ月滞在するなら腰当てクッションぐらいは持ち込んでもいいと思う。

通勤環境

これだけは文句なしだった。品川まで泉岳寺駅から都営浅草線で1駅、乗車時間2〜3分。週3出社でも通勤がストレスになることが一切なかった。

白金高輪・高輪ゲートウェイにも徒歩圏内。移動の選択肢が多く、都心の利便性を存分に使えるポジションだ。マンスリーマンションで職場との距離が詰められるメリットは、数字以上に体感として大きい。

生活環境の実態

キッチン・自炊生活

1口IHコンロとシンクのミニキッチン
マンスリーマンションのミニキッチン。1口IHコンロでも自炊は十分できる(イメージ)

物件を選ぶとき、キッチンの有無は絶対条件として決めていた。ホテルと比較したときの最大のアドバンテージはここで、87日間ほぼ自炊で過ごすことができた。ただし作業スペースは正直狭い。1口IHコンロとシンクで場所の大半が埋まるので、まな板を置いて食材を切るスペースを確保するのにちょっと工夫が必要だった。

食器は100均で最低限だけ揃えて、退去時に全部捨てた。鍋・フライパン・箸・皿・コップ、これだけで十分生活できる。引っ越しのたびに荷物を減らすミニマリスト的アプローチとしては正解だったと思う。

近所のスーパーは徒歩圏内にあるが、都心価格なので食材は普通より高め。港区エリアだとどのスーパーも価格帯が高めなので、食費を抑えたいなら覚悟しておいた方がいい。

洗濯・バス・清潔感

室内洗濯機は問題なく使えた。ベランダに外干ししていたが、日差しが限られた時間帯しか入らないため乾きづらかった。定住しない暮らしを検討するなら、速乾性の高い素材の服を選ぶことも大事だと感じた。環境によって洗濯事情が変わるので、乾きやすい装備にしておくと場所を選ばない。

3点ユニットバス(トイレ・洗面台・浴槽一体型)
ユニットバス。トイレ・洗面台・浴槽が一体型の3点ユニット(イメージ)

正直に書く。ユニットバスの匂いがかなりきつかった。毎朝消臭剤を使いながらシャワーを浴びる生活が87日間続いた。物件固有の問題なのか、ユニットバスの構造として避けられないのかは判断できなかった。ホテルのバスルームでこういった問題を経験したことはなく、ここはマンスリー特有のリスクとして意識しておいた方がいい。

周辺環境・生活利便性

高輪ゲートウェイのNEWoManはすぐ行けるし、品川までも近い。都心の利便性という意味ではトップクラスのエリアだ。ただし、僕には物欲がほとんどないので、商業施設の豊かさをほぼ活かせなかった。

正直に言うと、都心に住んでいることのメリットを「職場が近い」以外にほとんど感じられなかった。観光・外食・ショッピングを楽しむライフスタイルであればもっと価値が出るだろうが、仕事と自炊中心の生活では、都心の立地に対して払っているプレミアムの価値を実感しにくかった。

掃除・生活管理

3ヶ月で出ると最初から決まっているので、ガッツリ掃除しなくていい気楽さがあった。入居時に清掃費を払っているので、日常の掃除は最低限で済ませられる。精神的な余裕が生まれるのは意外なメリットだった。また、水道光熱費が込みなので、風呂に入る回数やエアコンの使い方を気にしなくていいのも地味にありがたかった(ただし使用量が極端に多いとオプション料金が発生する場合があるので、契約時に確認しておくこと)。

入退去の手続きもシンプルで、敷金礼金なし・短期前提なのでストレスが少ない。普通の賃貸と比べると、始めやすく撤退しやすい。

コスト分析(フリーランス視点)

87日間の費用合計は401,680円。1日あたり約4,616円だ。月額換算だと約13万円前後になる。

水道光熱費込み・敷金礼金なしという条件で考えると、港区1Rの普通賃貸と単純比較はできない。相場として港区の1Rは月15〜20万円前後が多く、そこに敷金2ヶ月・礼金1ヶ月・引っ越し費用が加わる。短期(3ヶ月以内)の滞在なら、マンスリーの方がトータルで安くなる可能性はある。

ただしコスパの感想は正直言って「高い」だった。築32年・ユニットバス・約19㎡で月13万円は、設備水準に対して割高だと感じた。綺麗で快適な物件を求めるなら、さらに上の価格帯が必要になる。

フリーランスの場合、在宅勤務の割合に応じてこの家賃の一部を経費として家事按分できる場合がある。ただし按分の考え方は状況によって異なるので、税理士に確認してほしい。経費の管理にはマネーフォワードクラウドを使っている。

コスト比較をもっと詳しく知りたい人は、こちらも参考になる。ホテル暮らしのコスト比較

マンスリーマンション vs ホテル 徹底比較

ホテル暮らしを経験した上で比較した場合、それぞれの優劣は明確に分かれる。

項目マンスリーマンションホテル
キッチンあり(自炊可能)基本なし(一部ビジネスホテルは例外あり)
Wi-Fi要確認(今回は有料オプション)基本無料
清潔感・匂い物件次第(今回はNG)一般的に管理されている
掃除・清掃自分でやる定期清掃あり
都心でのコストホテルより安い傾向インバウンド高騰でかなり高くなっている
最低滞在期間1ヶ月〜1泊〜

インバウンド需要の影響でホテル価格が上がっており、今の水準で都心のビジネスホテルに1ヶ月以上住もうとするとマンスリーより高くなるケースが多い。コスト面ではマンスリーに分がある。

一方でホテルの「掃除不要・設備管理不要」という快適さはマンスリーには代替できない。バスルームが臭いなんてことはホテルではまずない。清潔感・快適性ではホテルが圧倒的に上だ。

ホテル暮らしの実体験はこちら。APAホテル六本木SIXで5日間ノマド生活してみた

良かった点・残念な点

良かった点

  • 通勤が電車1駅で圧倒的に楽(品川勤務との相性が抜群だった)
  • キッチンがあり自炊できる。食費・健康管理を自分でコントロールできた
  • 初期費用(敷金礼金)不要で始めやすかった
  • 水道光熱費込みで固定費が読みやすい
  • 3ヶ月で出ると決まっているので掃除が最低限で済む気楽さがあった
  • 撤退コストが低く、次の案件で職場が変わってもすぐ動ける

残念な点

  • ユニットバスの匂いがひどかった。87日間消臭剤と戦い続けた
  • 机が細く、大きな外付けモニターは置けない(モバイルモニターなら対応可能)
  • Wi-Fiが有料オプションで、エリアによってテザリングが4Gどまり
  • 築32年のスペックで月13万円はコスパが悪いと感じた
  • ベランダが狭く日差しが限られ、洗濯物が乾きにくかった
  • 都心に住むことで「職場以外のメリット」をほとんど活かせなかった

こんな人に向いている / 向いていない

向いている人

  • 案件ごとに住む場所を変えたいフリーランスエンジニア
  • 身軽に暮らしたいミニマリスト
  • 自炊して食費を抑えたい人
  • 短期で都心職場に通う必要がある人
  • 家具・家電を持ちたくない人
  • 実家に住民票を置いたまま都内の拠点を確保したい人

向いていない人

  • コスパを最重視する人(地方のホテル暮らしの方が圧倒的に安い)
  • 快適な作業環境を妥協できない人(デスク幅・通信環境に不満が出やすい)
  • お風呂にこだわりがある人(ユニットバスの匂い問題はリスクとして存在する)
  • コスト感が合わない人(月13万円が生活費に対して重いなら、地方のホテルや郊外賃貸の方が合理的)

マンスリー自体はアリだと思っている。ただし綺麗で快適な物件はかなり高い。また、マンスリーは栄えている場所にしか物件がないので、地方のホテル暮らしと比較するとコスパで負けることが多い。高単価で稼いでいて「職場への近さ」を最優先するなら選択肢になるが、そうでないならまずコスト感を計算してから検討することをすすめる。

よくある質問(FAQ)

フリーランスのテレワークに使えますか?

楽天モバイルのテザリング(4G)で87日間対応した。コーディング・テキストベースの業務・ビデオ会議は概ね問題なく動いたが、高輪エリアは5Gが入らないため速度は限定的だ。安定した通信を確保したいなら、Wi-Fiオプションの追加を強くすすめる。

自炊はできますか?

キッチン完備で問題なく自炊できる。電子レンジ・ケトルも備え付けで、87日間ほぼ自炊で過ごした。ただし近隣スーパーは都心価格帯のため食材費は少し高くなる。食器は100均で最低限揃えて退去時に捨てるスタイルが身軽で合理的だった。

デスクでのリモートワークはどうでしたか?

備え付けの机は幅が細く、ノートPCとキーボードを置いたらほぼいっぱいになる。大きな外付けモニターだとキーボードの置き場がなくなるが、モバイルモニターならコンパクトなのでデュアルディスプレイ環境が作れた。マンスリー・ホテル双方で使えるモバイルモニターを一台持っておくのが現実的な対策だ。

コスパはどうでしたか?

正直に言うと、割高に感じた。月13万円前後(水道光熱費込み)で築32年のユニットバス物件という条件は、設備水準に対してコストが見合っていないと思う。都心アクセスを優先するなら選択肢になるが、コスパ重視なら地方のホテル暮らしの方が合理的だ。

ユニットバスは実際どうでしたか?

正直に言うと、匂いがかなりきつかった。87日間毎朝消臭剤を使って対応した。物件固有の問題なのか、ユニットバスの構造的な問題なのかは判断できなかったが、入居前に内見して確認することを強くすすめる。ホテルのバスルームでこうした問題を経験したことはないので、マンスリー特有のリスクとして意識しておくべきだと思う。

まとめ

87日間のユニオンマンスリー高輪生活を総括すると、フリーランスの移動拠点として「マンスリーマンション」は選択肢として成立する。ただし築年数・設備・コストのバランスには妥協が必要だ。

今回の物件で特に評価できる点は、キッチンの存在と通勤距離の短さだった。逆にユニットバスの匂い問題とデスク環境の狭さは、3ヶ月通して解決できなかった課題だった。

マンスリーマンションを検討するなら、まず費用計算をしっかりやること。コスパ重視なら地方のホテル暮らしの方が合理的な場合が多い。都心に住む意味が「職場への距離」にあるなら、マンスリーは有力な選択肢になる。

物件の比較はポータルサイトで探すのが効率的だ。
goodroom サブスくらしでマンスリー・ホテル暮らしを探す

フリーランスのホテル暮らし・ワーケーション全般については、こちらのガイドにまとめている。フリーランスエンジニアのワーケーション完全ガイド

関連記事

タイトルとURLをコピーしました